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縮毛矯正

「お客さん!すごいくせ毛ですね!でも、お任せください縮毛矯正でサラサラまっすぐです!」
その後バックルームにアシスタントが呼ばれ、
「あのお客さんすごいくせ毛とボリュームだから、強い薬で思いっきりアイロンで
伸ばしておいて!」
とスタイリストから指示を受ける…
そして、お客さんはお店で一番強い薬を塗られ、
加温促進機でガンガン温められ、熱いのを我慢しながら長時間放置された後、
ストレートアイロンをアシスタント二人掛かりで、首がもげそうになる位引っ張られる。
そして、完成したのが、分け目ビッチリのぺったんこまっすぐストレート。
そう、不自然なくらい…(泣)
再びバックルームにアシスタントが呼ばれ、
「良くやった!すごいクセ伸びてたよ!」
と、誉められる…
……。
誰も気づいてない
お客さんが、こんな不自然なストレートを望んでないことや
お客さんの髪の毛が実はボロボロになってることも…
クセがまっすぐになればいいってコトじゃないですよね…
自然なストレートが良いですよね…
縮毛矯正は、毛髪科学や薬液作用を理解してるか、していないかで、
仕上がりにかなり差が出てしまう技術です。
そして怖いのが、その時よりある程度の月日が経過した時や次回にまた矯正を掛けた時に
前回の矯正の失敗の影響が出ることが多いのです。
良く、新規のお客様の中で見られる矯正の失敗で多いのは、
還元剤の選定ミスや放置時間の管理ミスにより、ダメージに繋がっているケース。
もしくはクセが取りきれないケース。
きっと、クセの強い部位と弱い部位で薬剤を分けてないコトも予想されます
1剤を流しきれてないためにビビリ毛(チリチリな毛)になる場合も多いです。
加温促進機なんてもっての外です。
後は、クセを伸ばそうと強く引っ張りテンションを掛けてアイロンスル―をしてしまう
ケースがかなり多いです。
引っ張ればクセが伸びると思っている美容師が未だにいるのは悲しいことです。
縮毛矯正の理論を全く理解してないとしか思えません。
そりゃー不自然なストレートになります。根元折れます。次回の矯正時にジリジリになります。
そんな非道はやめてあげてください。
頭の形を見極めスライスの取り方を考えたり
何故アイロンを入れることによりストレートに形状が変換されるのかを理解すれば
自然な雰囲気で矯正を掛けるのは難しくはないのです
カラーリングもそうですが、縮毛矯正も基本は根元のりタッチで良いと思います。
カラーより一回のダメージは大きいです
あと、一番言いたいのが
縮毛矯正のデメリットをキチンと伝えてないで施術してしまうコトです!
縮毛矯正をした髪の毛は…
カラーの色味が選べなくなります!
パーマが綺麗にかからなくなります!
今日薬剤を塗布した根元までバッサリ切るまで何年経っても無理です!
と全てのお客様に、キチンと伝えておいてほしいです(怒)
これを伝えてないが為に、せっかく伸ばしたのにパーマが掛けられずバッサリ切るはめになる
お客さんがかなり多いのです。
「矯正ををかけてもパーマかかるよ」という美容師さんもいます。
確かにかなり上手に矯正をかけてある状態ならウェーブがつくケースもあります
だけど、そのパーマは
100%計算通りのウェーブですか?
ウェーブがつけばパーマですか?
そんなクオリティの低いモノで満足してお客さんに提供出来ますか?
少しでもデメリットがあるのであれば、それはキチンと伝えるべきだと思います。
お客さんは知っておきたいハズです
普通のお店ではアシスタントが携わるコトがおおい技術なので
あたりはずれが多いんですよね。
ウチはウチで、自分がやる分キチンと責任もって出来ますが
アシスタントがいないので、時間かかり過ぎるし…
時間分のお題を戴かなくてはならない分、普通より値段が高くなっちゃうので
あまり勧められないですが…(汗)
ある程度のくせ毛は出来ればカットで何とかするように提案させて貰ってます。

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